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【医師が解説】美容クリニックで脂肪吸引

2017.08.17
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はじめに

確実に痩せる、効果を出すダイエットを求めるなら、医療機関での「メディカルダイエット」をお勧めするということは、記事:美容クリニックでのダイエット〈メディカルダイエットで理想の部分痩せ〉にてお話しした通りです。   クリニックでのメディカルダイエットには、マシンによる痩身、脂肪溶解注射による痩身、内服薬やサプリメントによる痩身、代謝を高める成分を含む注射や点滴による痩身、ナチュラルホルモン療法による痩身など、ご自身の希望とライフスタイルに併せてあらゆる方法が選択できますが、やはり最も効果が高く、リバウンドもしない究極の痩身術といえば脂肪吸引でしょう。 脂肪吸引  

脂肪吸引手術法

手術は、皮膚の目立たないところに数カ所小さな切開をし、その吸引部分からカニューレ(脂肪を吸引するための細い管)を挿入、取り残しのないよう多角度に脂肪を吸引します。吸引する脂肪層は、浅層、中間層、深層と、様々なカニューレを使い分けることによって、美しくスレンダーなボディに仕上がるように行います。 要するに「脂肪を細い管で吸引する」という単純明解な方法ですが、単純であるからこそ、執刀の医師の技量に拠るところが大きくなります。タルミなく滑らかに仕上げるには、医師の豊富な経験と技術力の高さが求められます。   カニューレ  

ボディジェット脂肪吸引とは?

恵聖会クリニックでの脂肪吸引には、通常の脂肪吸引とボディジェット脂肪吸引との2種類があります。ボディジェット脂肪吸引は、脂肪を吸い取るカニューレという細い管の先端からジェット水流を噴射し、脂肪と筋肉層の間に水の隙間を作り脂肪を吸引していくことで、周辺組織へのダメージを最小限に抑えながら脂肪吸引ができる方法です。 カニューレ2 この方法の最大の利点は、手術時間を短縮できることで、それによって患者様への負担が軽減でき、術後のダウンタイムも最小限に抑えられることにあります。 (恵聖会クリニック 鬼頭理事長による施術風景)  

脂肪吸引は機械によって仕上がりが変わる?

ボディジェットを使う最大の理由は手術時間を短縮することにあり、ボディジェットを使うか使わないかで仕上がりに差が出るというのではありません。どんな機械を使うかが仕上がりを左右するのではなく、経験豊富な医師が多角度から取り残しのないように脂肪を丁寧に吸引することで、美しく滑らかな仕上がりになるのです。  

『ベイザ−(VASER)脂肪吸引』とは?

脂肪吸引を検討される人であれば、『ベイザー(VASER)脂肪吸引』という名前を必ず耳にされるか、インターネットなどで情報収集を行う中で、必ず目にされるでしょう。   ベイザーによる脂肪吸引は、「通常の脂肪吸引では取れない脂肪が取れる」、「手術後のたるみがない」などと言われますが、当院の見解ではやはり、脂肪吸引に必要なのは医師の経験と技術力であって、どんな機械によって手術を行うか、ではありません。   ベイザーなら脂肪が根こそぎ取れる、他の脂肪吸引では取れない脂肪も90%以上取れる、などと広告されていますが、そもそも脂肪吸引術ではいかに多くの脂肪を取り除くかが重要なのではなく、美しいボディラインに仕上げるために、どこの脂肪をどの程度取り除くかデザインし、それを実現することが重要なのです。  

広告に踊らされない

ベイザーを使ったから結果が明らかに違うということはなく、またどんな機械を使って脂肪吸引をしても、術後は腫れや痛みを最小限にくい止めるために必要な圧迫を行い、抜糸後はしっかりと適切なマッサージをするなど、ダウンタイムの十分なケアが必要であることは同じです。   脂肪吸引に使う器具は様々で、中でも最新の器具がベイザーなので、ベイザーを導入したクリニックであれば、最新の器具であるベイザーこそ最良の方法として広告するでしょうし、通常の脂肪吸引では取れない脂肪もベイザーでなら取れる、ベイザー脂肪吸引は通常の脂肪吸引よりダウンタイムが少ないと宣伝するでしょう。   しかし、最新機器のベイザーを使用しても通常の脂肪吸引を行っても効果や仕上がりに差はなく、繰り返し述べるように、脂肪吸引で最も大切なのは医師の技術と経験であるので、実際のところベイザーは集客を目的として使用されているにとどまると言わざるを得ないでしょう。   脂肪吸引に悩む女性

施術を受けるクリニックをどう選ぶか?

理想の美しいボディラインに仕上げてくれるクリニックを探すことと、最新の機器で脂肪吸引を行うクリニックを選ぶこととは異なります。ベイザー脂肪吸引は最低価格に業者からの取り決めがあり、クリニックが自由に価格を設定することができません。それゆえベイザーでの治療は高額であることが多いですが、一体その施術に高額な治療費を支払う必要があるのかどうか、ご自身でしっかりと賢明な判断を下しましょう。    「ベイザーでないと取れない」などと説明して、高額な手術に誘導するようなカウンセリングに惑わされず、施術をする医師の経験や症例数を考慮し、メリット・デメリットを丁寧に説明してくれるクリニックを選択する方が賢明です。仮にベイザーでないと取れないのであれば、それは機械の違いではなく、医師の技量に問題があるのかもしれません。      

最後に

今後も脂肪吸引の新機種はどんどん増えるでしょうが、患者様の負担を減らすために、手術時間をさらに短縮できるような新しい機器が開発されたり、あるいは技術的な問題とは関係なく、仕上がりが格段に美しくなるような画期的な機械が開発されるのであれば、当院でも新機種の導入を検討すると思います。   しかし、脂肪吸引はそれを行う機種によって仕上がりに差が生まれるというものではなく、医師の豊富な経験と高い技術力が最も重要な要素として求められる手術であることから、今現在のところ「ベイザー脂肪吸引は必要ない」というのが当院としての結論です。   鬼頭理事長 筆者:恵聖会クリニック理事長 鬼頭 恵司